北海道のIT産業の現実〜下請け構造のIT産業〜

北海道ITレポートによると、北海道のIT産業の総売上高は4,187億円(2009年度)と、第5位産業となっています。(1位産業は食料製造業で1.8兆円)

その売上高の42.6%は道外からの仕事。2007年度は32.4%だったので、2年で10ポイントも道外比率が高まっています。 

道内企業の1人あたりの売上高は1,813万円。これは道外本社企業の3,767万円と比べると約2.1倍の差があります。しかも資本金1億円以下の企業規模の小さな会社の数は、全体の60%以上を占めているのに対して、売上全体は35%しか占めていないという状況。

これらからわかるとおり、道内のIT産業の売上の多くが下請け受注に依存してしまっているのが現状です。

また、一口に北海道のIT産業と言っても、売上の実に88.7%は札幌市で立っているのです。特に十勝帯広は、食料の自給率が1100%を超える食料大国ですが、スカイアークの本社がある帯広市は売上構成比のたった0.8%。  

このような状況では札幌以外の地方ではなかなかIT産業が育たないのではないかと思っています。首都圏でIT系の仕事をしていても、なかなか北海道にも帰りづらいのではないでしょうか? 

北海道では経済産業省が主導で「北海道ITイノベーション戦略」を立ち上げ、北海道のIT産業を「下請け集積地」から「システム重要部品を製造供給する基地」への転換、「世界に通用するIT企業の誕生」など北海道IT産業の構造変革を掲げています。

下請け構造が故、全部とは言いませんがIT産業に関わるとなかなかやりがいのある仕事もしづらいような気がしています。

こんな状況を打破したいと考えていまして、北海道にゆかりがあるIT系の方々と交流させていただき、様々なアイデアを出し合って、少しでも北海道のIT産業が活性化されないかと思っています。 

ちょっと宣伝ぽくて申し訳ありませんが、近々交流会を行いたいと思っています。もしご興味があればご参加いただき、皆様のお力をお借りできれば幸いです。 

交流会のご案内 

ページの先頭へ戻る