スカイアーク10周年。ベンチャーを経営して学んだたった一つのこと。

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本日、スカイアークは10周年を迎えました。

ど田舎の若造が粋がって作った会社を、10年続かせていただいたのも、私たちに沢山の事を教えていただいたお客様、パートナー様、そしてお客様にがむしゃらなスタッフのおかげです。有り難うございます。

私はこの10年間で様々な事がありました。
その中で失敗した体験談は以下の記事に譲るとして、

創立10年の「老舗ベンチャー」が経験した3つの失敗。

この10年でとても大事な物を得ることが出来ました。

それは、ベンチャーは

「社長がぶれれば、会社が終わる。」

これにつきます。

当たり前です。当たり前ですが、自分がマイナスに陥れば当たり前が当たり前で無くなります。

経営とはビジョンに向かってとにかく走ることが大切です。勢いがあるうちは突っ走れば良いと思います。しかし、大切なのは走り方を間違えていると感じたらすぐに修正することです。

そのやり方が間違っていることに気づかず、修正不能な事態に陥ったときに自分に自信がなくなる、そして自信が無くなったとき(自分がマイナスなとき)に自分の方針が曖昧になり、会社の方針がぶれます。つまり働いている人もお客様も、誰もプラスになりません。社長のマイナスは関わる人々すべてに波及します。

一度マイナスのサイクルに入ると小手先の手をどんどん打つようになります。人が辞めないように良い会社を「演じ」、お客様をつなぎ止めるために良い会社を「演じ」、なるべき姿と現状の乖離がどんどん広がっていきます。

小手先だけでは何も解決を生み出しません。

立ち止まって冷静になること。そして客観的に対策を考えること。これが重要です。私の性格は突破が得意なタイプなので、熱くなりいろいろ見失いがちです。冷静になることの大切さを学びました。

私たちは本当によいお客様、スタッフに恵まれました。私がぶれても収益がぶれることが無かったのは不幸中の幸いです。収支計画がぶれれば資金繰りがぶれます。その乖離が大きければ会社は終わります。

つまり社長のぶれは会社のぶれ。ぶれが大きければ会社が死にます。

どんな理由でもいい。金儲けでも、大志のためでも、モテたくても、人のためでも、なんでもいい。

嘘でも本当でも、自信があっても無くても、常に一貫してビジョンを見据え、そこに向かって走ること。間違ったらすぐに正すこと。それに気づかせてもらっただけでもとても大きな収穫でした。

冒頭の写真は中標津町の竹下牧場さんの草地です。ここから牧草が作られるわけですが、とても非効率な場所に木が立っているわけです。無ければトラクターも入りやすい。残したのには理由があったのでしょう。開拓したときにあえて残した木。開拓された先駆者の方には強い想いがあったのだと思います。そして今での残し続ける、そこにも想いがあります。

この木のように想いを秘め、空に向かって成長していくことこそが経営の真髄かと思います。つまりぶれずに強く生きる、それだけです。

私はスカイアークとファームノートという2つの会社を経営していますが、志は同じ「世界の役に立つ」こと。これからもその志とこの10年で得た知恵を元に、邁進したいと思います。

会社からの挨拶も更新しました。ぜひコーポレートサイトをご覧ください。

スカイアークについて - ご挨拶、10周年を迎えて。

今後ともご支援のほどよろしくお願いします。

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