社長って自分の「至らなさ」との戦いだと思う。

IMG_2213_2.jpg

自分を成長させるには、如何に他人より上(志・ビジョン)を見れるか。

そのためには、人より多く自分の「至らない」部分を見つけ、自分に打ち勝ち続けなければならないんでしょうね。

最近、Farmnoteの事業が嬉しいことに注目していただいていることもあり、上場企業経営者やベンチャー経営者と話す機会が多く、たくさんの刺激を頂いてます。

その中ですごい感じるのが、あぁ、今まで自分は何をやってきたんだろう、と。

10年前に「地元にすごい会社を作る」という志を持って立ち上げたはずなのに、目の前の課題に忙殺されて下ばかり見ていて、自分が何をやりたくて何をしているのかがわからない状況だった。たまたまFarmnoteに出会って全力投球しようと突っ走れているから立ち直れましたけど、2011〜2013は本当にスランプだった。

正直、10年も経営していれば経営のイロハはある程度身につくわけだし、事業計画立案・資金繰りなど基本的なことはできるわけです。

しかし、これが本当に良くないのが、いくらスキルがあったって、

〜志低く、現実路線で、確実に上手くいくであろう計画「だけ」を作ってしまうこと〜

をやってしまえば、夢も希望もあったもんじゃない。作っているときはこれでいいだなんて思うんですが、これを年度ごとに繰り返すとタダ普通の会社になってしまい、自分が追い求めていた会社の理想像と乖離していくんですよ。

でも顧客や従業員や銀行などのステークスホルダーの顔を見るとなかなかチャレンジできない、やってもできないんじゃないか、と自分の頭が悪いサイクルに入ってきてしまうんですね。

でもこれって自分が忙殺されて、一番大切な志やビジョンを忘れてしまうからこういうことが起きるんだろうなぁと。

なぜ忘れるかというと、マイナスな状況でも自分の世界に閉じこもっていたからだと思うんですよね。自分だけの世界に閉じこもって、他人・他社がどれくらいできているか比較せずに来てしまうと、自分の実力が測れないんですよね。

そもそも自分がなぜマイナスなのか客観的に見ようとしない(いや、正確には見てるんですよ。軸を変えようとしないだけ)と、現状も変わらないしほっとけば死滅するわけです。

そこでいろんな方の話だとか、いろんな本を読んだりだとか、超当たり前のことをするだけで、自分がいかに「いたらないのか」に気づいてくる。

自分のいたらない部分に気づければ、次の対策が自ずと見えてくるし、プラスのサイクルに入ってくるのかなぁと。

自分のわかる範囲「だけ」で調子に乗っていても、時代はもっと先を行っているわけだし、自分よりできている人なんてごまんといるわけですよね。

スランプな時こそ環境を変えて、自分の今までを俯瞰してみなければ何もかわらないんでしょうね。

Farmnoteのおかげで今は全速力で先に進めているのですが、それでもまだまだ至らないところが多い。

みなさんと話していてすごい思うのが、自分がいかに「市場に対する視点」が低いかということに嫌という程気付かされました。そしてその事業がどれくらい成功するか、頭がちぎれるくらい考えられていないなと。あぁ、自分は何やっていたんだろう、と強く感じたんです。

Farmnoteの事業を始めなければここまでいろんなことに気づかなかっただろうなぁ。Farmnoteは考えに考え抜いたと思い込んでいただけで、もっと違う視点で見てみなければならないなと強く思いました。

この人より自分は視点が低いな、この人より自分は経験できていないな、と心が折れそうになる要素満載なのですが、それに打ち勝ってこそ自分が成長できるのではないかと思っています。

社長は常に自分の至らなさを人より多く感じ、自分と戦い、打ち勝っていかなければ世の中を変えるインパクトなんて出せないんでしょうね。

すごい勉強になります。

ページの先頭へ戻る